平成21年第1回定例会 平成21年度予算特別委員会 【教育費】
要旨
1 テニス環境の向上改善について
(1) 肝心要のコートサーフェース選定はどのようにしているのか。(2) コート整備は何のため。
(3) その他
2 部活動の指導員について
実態について把握しているか。3 その他
全文
◯委員(赤坂だいすけ君)
よろしくお願いします。本日はテニスの環境につきまして質問させていただきます。 私、議員になる前はテニスで生計を立てていた時期もありまして、学生の時分もアルバイトでテニスをしていたのですけれども、多々思うことを申し述べさせていただきたいと思っております。 非常にカテゴライズされた問題なので、ここにいらっしゃる方の多くは何を言っているのかわからないよという感じになってしまうかもしれないので、まず一般的な知識として覚えておいていただきたいと思うのですけれども、テニスコートには種類があるわけです。一般的には、コンクリートのコート、ハードコート、あとクレイコート、土のコート、あと芝のコート、ローンがあります。よくテレビでやっていますけれども、世界には4大大会というのがありまして、1月にオーストラリアオープン、全豪オープン、これは昔は芝だったのですけれども、今はハードコートに変わっています。4月には全仏オープン、フレンチオープン、これは土のコート、赤土、レッドクレイと言われる土のコート。6月には一番有名なウインブルドン、芝のコート、全英オープン、テニス発祥のイギリス、10月に全米オープン、ハードコートでやっております。 よくよく見ればわかると思うのですけれども、サーフェイスによって全くプレースタイルが違い、かつ勝利する選手も変わってくるわけですね。世界ナンバーワンになった選手でいいますと、ジミー・コナーズ、彼はグランドスラム大会で土の大会は一度も優勝したことがない。ビヨン・ボルグ、彼はハードコートで優勝したことがない。ジョン・マッケンロー、彼は土のコートで優勝したことがない。イワン・レンドル、芝のコートで優勝したことがない。ボリス・ベッカー、土のコートで優勝したことがない。ステファン・エドバーグ、土のコートで優勝したことがない。ピート・サンプラス、彼も土で優勝したことがない。そして、今一番強いと言われているロジャー・フェデラー、彼も12回グランドスラムで優勝しているのですけれども、一度も土では優勝したことがないということです。かつ芝だけで優勝する選手もいたりとか、非常に特化しているわけです。 女子はどうなんだと言われますけれども、女子は使っているボールが男子と違います。女子は、ボールを速くするために固くしているのですが、ちょっとそれはおいといて、コートサーフェイスによってすごく違ってくるということをまずご認識いただいて、そこで、ふと疑問に思われると思うんです。今、港区には、青山中学校を含めて4カ所、12面のテニスコートがあるのですけれども、皆さん、近くを通ったことがあると思うのですが、すべて人工芝のコートです。これは何なのかというと、テレビとかで見たことがないはずなのですけれども、なぜかというと、砂入り人工芝コートというのは、基本的にはテニスコートとしては認められていないコートなわけです。砂入り人工芝での大会は開かれません。世界広しといえども、ニュージーランドとオーストラリアと日本、そしてここ10年ではニュージーランドとオーストラリアはすべて人工芝コートはやめましたので、日本だけです。 最近、伊達公子選手がカムバックしましたが、彼女は人工芝コートをやめてくださいということをインタビューの冒頭、必ず言っているわけなんです。それをマスコミも余り報道しない。報道しているんですけれども、多くの方は37歳でカムバックしてすごいわねというところにしかいかないわけです。 人工芝コートをやめようというのは、国際テニス協会も言っております。日本の女子のトップ20の選手の連名でも申し入れておりますし、テニス協会も人工芝コートはやめた方がいいという勧告もなされているんです。 ちょっとまずその知識を頭に入れていただいて、この区内の12面あるテニスコート設置の沿革、そしてクレイコートが砂入り人工芝コートにあえて決定した経緯にも言及いただいて、ご答弁を求めます。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
まず、麻布コートが昭和28年、青山テニスコートが昭和35年、芝浦中央公園テニスコートは昭和55年にそれぞれ開設しております。開設当初は土のコートだと思われます。砂入り人工芝を整備したのは、恐らく昭和63年ごろに芝浦中央公園コートで行われ、それ以降、青山、麻布と続いたものと思われます。直近では、張りかえは、麻布が平成16年10月、青山が平成18年3月、芝浦中央は平成16年8月に実施しました。 砂入りの人工芝を選定した理由につきましては、多少の雨でもプレーができますし、コートが早く乾き、利用率の向上が図られ、維持管理がしやすいことなどが挙げられます。
◯委員(赤坂だいすけ君)
いただいた資料で設置コストを問い合わせましたら、砂入り人工芝コートは1面1,500万、クレイコートは800万、ハードコートは1,100万ということですね。12面にすると、計算するとどうなりますかね。クレイコート8,400万、ハードコート4,800万、認められていない人工芝コートにすることによってむだになったと私は考えているわけです。 なぜ人工芝コートがいけないのかと申しますと、先ほどはプロの話ばかりしましたけれども、一般プレーヤーに最もよくないということなんです。ハードコートというのは、摩擦が少ないので非常に速く、コンクリートなので体に負担はあるのですけれども、そんなにラリーが続かないのですぐ終わるんです。クレーコートというのは摩擦が多いので、すごくラリーが続くんですけれども、土なんで体に優しいんです。人工芝コートというのは一番摩擦が多いので一番遅いんですけれども、コンクリートなのでハードコート並みに体に負担がある。かつ、人工芝を張っているということで、芝の長短もあります。かつ、先ほど課長の答弁もありましたが、砂を入れているのはなぜかというと、早くコートが乾くようにするためなんですけれども、砂もいっぱいあるところとないところが出てくるわけで、足をとられてけがをする。 ある民間保険会社のリサーチによりますと、ラケットの用具の発達によりまして、ここ10年の間、テニスエルボーなどのテニスに特有のけがは約30%減っているそうでありますが、アキレス腱断裂、靱帯断裂などの大けがはほぼ倍増しているということで、これは明らかに人工芝コートの弊害であるということをそろそろ発表するということを言っておりました。そのうち皆さんの目に触れるかと思います。 より多くの区民の方がプレーできる、雨天のときに稼働率がいいことは確かなんですけれども、ただ、人工芝は一番耐用年数が少ないわけで、よく見ていると、冬場1カ月、2カ月、3カ月ぐらい、よく張りかえのメンテナンスをしています。これは張りかえ時期はどのようにして決められているのか、ご答弁をお願いします。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
人工芝の更新は10年が一つの目安と言われております。おおむね10年での張りかえを念頭に、コートの傷みぐあい等を考慮の上で、指定管理者と協議をしまして決定していきます。
◯委員(赤坂だいすけ君)
10年じゃないような感じですね。二、三年のような感じもあるのですけれども、ちょっとこれから注意して見てみますけれども、やっぱり結構張りかえていて、10年だったらまあね。そうですか。私の感覚で言うと、一般ユーザーが、毎年かえているわよねと言っているんですよ。12面もありますから、どこかが張りかえていれば、毎年と思ってしまうのかもしれない。 いずれにしても、クレイコートは、今、随分いい土が入ってきていまして、水はけの部分でも変わらないんです。だから、私が今申し述べただけだと、果たしてそんなにハード、クレイがいいのかと皆さんも疑念に思っているかもしれないのですけれども、まあいいんですよ。これは自信を持って言えるんですね。テニスをまじめにやっている人はみんな言っています。かつ、大会に認められていないということは、これは決定的だと思うんです。要するに、人工芝コートがテニスコートとして認められていないという、これはやっぱり、区営のテニスコートにいろんな看板を張っていますけれども、基本的に「テニスコートではありません」という看板が一番ふさわしいですよ。テニスコートじゃないというふうに指定されているわけですから。 よく一般的にはオムニコートと言っているんですね。テニスをされている方はご存じですが、オムニコートというのは住友ゴム工業の商品名ですから、かなりうまくやったなという感じがします。世界的に日本だけです。反グローバリストの私としては、日本の現状にふんまんやる方ない日々を送っていますけれども、テニスコートだけは、有名人に弱いはずの日本が、有名人伊達公子に言われても、そして外圧によっても断固として砂入り人工芝コートを攘夷運動家のごとく固守している。 (「業者に弱いんだ」と呼ぶ者あり)
◯委員(赤坂だいすけ君)
そういうことです。 今、よくこういう話が出てくると思います。多くの区民の意見を聴取して決めますという話になると思うんですけれども、それだけは絶対だめなんですね。行政主導でぜひトップダウンでやっていただきたいんです。皆さん、オリンピックを推進とか何とか言っていますけれども、今オリンピック会場として有明のテニスコートが48面あるのですけれども、16面のクレイコートをオムニコートにことしの4月にしてしまいまして、これは世界テニス協会のかなり憤りを買っています。 かつて、1990年に、私は前にも言いましたピート・サンプラス、ちょっとマニアックな話ばかりで申しわけないのですけれども、日本のテニスファンの態度の悪さみたいなことについて言及したんですけれども、かつてナンバーワンであったピート・サンプラスも、ジョン・マッケンローも絶対来ないです。日本は経済一流、テニス最下等と言ったジョン・マッケンローがコート使用を2分オーバーしただけで、おばさんに出ていけと言われたんですね。ピート・サンプラスの試合する前の試合が伊達公子で満員だったんだけど、サンプラスの試合になったら6割になった。日本は世界ナンバーワンの試合を見たくないのかということで、14年間、トップ10は日本にだれも来なかったです。世界トップのロジャー・フェデラーが初めておととし来たんです。オムニコートに変えたら、もう二度と来ないと言っています。本当にそういうことなんですよ。 しかも、港区で一番スポーツ人口が多いのはテニスですから、それで、要するに、生乾きでもテニスはできるんだというような人がいるんです。テニスをいっぱいやりたいから。要するに、生乾きでやっているのはテニスじゃないんだということを通達すべきだと思うんです、けがするし。厳しく言うと、その辺の溝で流しそうめんをして、流しそうめんを気取っているようなもんで、テニスじゃないんです。ぬれたボールはガットにも悪いし、よくないんです。要するに、雨の中でテニスをするから、化学製品のガットも増えてしまって、自然にもよくないわけです。だから、ちょっと行政主導でやっていただきたい。 これをお伺いしたい。張りかえられた人工芝をどのように処分されていらっしゃいますか。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
工事を請け負った業者が責任を持って産業廃棄物として処分しております。
◯委員(赤坂だいすけ君)
そうなんです。これは産業廃棄物なんですよ。産業廃棄物だということを覚えていただいて、産業廃棄物というと、この中でビビッと来る方がいらっしゃると思うんです。私はあえてこれ以上言いませんけれども、要するに、言いたいことは、ハードコートとクレイコートに切りかえていただきたいと思っているわけなんです。これを最初に言えばいいんですけれども、いかがでしょうか。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
現在のコートは、砂入り人工芝となっており、利用者に定着はしております。また、雨にも強く、維持管理も簡単ですので、多様な層の区民がより多くテニスを楽しむコートとしては、引き続き人工芝を含めて、改修に際しまして検討させていただきたいと思います。
◯委員(赤坂だいすけ君)
改修に際してということで、本当にありがたいご答弁をいただきました。10年に1回は改修されているわけですね、張りかえ。オーストラリアはやっぱり10年かかったんです。昔、年配の、さっき団塊の世代と出てきました。ケン・ローズウォールとかご存じだと思います。オーストラリアは強かったんですけれども、人工芝にしてだめになったんです。それをケン・ローズウォールの一言で、やめろと言って10年目にして初めてやめたんです。やっぱりテニスをやる著名人って、伊達公子じゃだめだったなと思うから、テニスをやる著名人の一言が欲しいと思って、だれかなと思ったら、天皇陛下ですかね。天皇、皇后両陛下あたりに言っていただくのが一番早いかと思うぐらいテニスプレーヤーにとっては砂入り人工芝というのは、これからのジュニアプレーヤーの将来も奪い、一般プレーヤーの大けがを誘い、世界ナンバーワンのプレーヤーも遠ざけることになっているわけです。 錦織圭君が今有名ですね。父親はこう言っています。「圭には、親の私から見てもセンスがありました。そのセンスとは、本物を見きわめるセンス、にせ物を排除する危機探知能力。圭は本能的にオムニコートでのテニスを拒否しておりました」。ロジャー・フェデラー、「日本のテニスのファンの皆さん、テニスによいことをしましょう」。「スマッシュ」「T.T」「テニスマガジン」「テニスクラシック」という4大雑誌も共同声明でオムニコートはやめましょうと出しています。先ほど言いました日本女子トッププロ22名が連名で声明を出しています。 10年目でオーストラリアが、砂入り人工芝をやめた。ケン・ローズウォールが一言言いましたけれども、どうなったかというと、最後は訴訟問題で全部なし崩しになくなっていったわけです。要するに、認められていないテニスコートでこんな大けがをしたということで、どんどん訴訟になりまして変わっていったので、ちょっとそうなる前に先駆けて、ハードコート、クレイコート、これは設置費用を見たってそんなにかからないですよ。ちょっと雨だからできないとか言っている区民の人たちからの反発があるかもしれないですけれども、区民は残酷ですから、オムニコートがだめだとわかった瞬間にきばをむいてくると思いますよ。そんなところでさせられていたのかって。これはぜひ考えていただきたいと思っています。 最後に、テニスをしていると、コート整備があるんです。必ず5分前に放送が流れます、「終了5分前になりました。コート整備を行ってください」。コート整備とは、要するに、テニスコートのブラシがけなんです。これは何のためにされていらっしゃるのでしょうか。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
利用終了の際にコートにブラシをかけて整備をお願いしておりますけれども、これは砂の偏りをなくしまして、利用者に気持ちよく使っていただくためです。
◯委員(赤坂だいすけ君)
そういうご認識で、ごく常識的だと思います。世界で砂入り人工芝コートを使っているのは日本しかないです。日本全国、全員終わるとブラシで掃くんです。これは砂入り人工芝コートはしてはいけないと言われているんです。しちゃいけないと言われているんだけど、日本人はやるんです。みんな一様に、ある者は使命感にとらわれ、ある者はまじめさをアピールするため、ある者は長幼の序をアピールするため、「あっ、私がやります、私がやります」。私はよくやりましたよ、「私にやらせてください」と言って、ああ、なかなかの若者だなみたいになるわけです。私は何のためにやっているんだろうと思って会社に聞いたんです。そうしたら、要するに、砂を満遍なくするためとおっしゃっているんですけれども、要するに、テニスをしていると、人工芝はどんどんすり減って短くなるんです。そこでブラシをかけると、コート外の芝が長いところに全部砂がいって、今度テニスコートに行ったら、皆さん、ごらんください、そのうちテニスコートの中に砂は何もなくなりますから。だから、そういうことはやめてくださいと業者は言っているんですけど、日本人はあえてみずからやる。 コート整備というのは、ブラシかけをしてくださいとは言ってないんです。コート整備と言っているんですから、ベンチをぞうきんでふくとかでもいいんです。日本の美徳ですよ。教育の一環ですね。アメリカとか欧米では業者に頼んで外部でやっている。そっちの方がミスがなかったりするかもしれないけれども、教育の一環としてやっぱりやるわけです。清廉に神は宿るという神道思想の影響もあるかもしれませんけれども、みんながみんなコート整備というとブラシで掃くという、これはむだだし、クレイコートの名残なんですね。クレイコートはなぜやるかというと、きれいにすると、ボールの跡でアウトかインを判定できるから掃くわけです。そういうことなんです。ただ、砂を掃いているのが気持ちいいという方が圧倒的だとするならば、気持ちよくプレーできているという見解も当たっております。 ただ、けがの一因ですから、やっぱりあり方を考えた方がいいと思うんです。5分間はやっぱり長いですから、これを私はこの前雑誌にちょっと書いたら結構反響がありまして、そのうちこれは何なのか、人生修養なのかとか、いろいろあるわけですけれども、ちょっと改善をお願いしていきたいと思うんです。今回はこれでとどめますけれども、さまざまな愚かしい慣行って日本であるじゃないですか。エスカレーターで左側にみんなが並ぶって、私はあんなおぞましい光景はないと思うんです。エスカレーターを上る元気があるんだったら階段を上ればいいわけで、私は絶対よけないですよ、右にいて。「よけてください」と言われたら、「私は右半身が不自由なので無理です」と、うそですけど言いますよ。そう言うと、ああと、みんなは思いを至すわけです。 エスカレーター内で左側によけることを初めて言ったのは、評論家の本多勝一さんです。本多勝一さんにいつか言わなきゃいけないと思っていたんです。私は大反対ですと言ってみようと思ってたら、この前、実は会ったんです。「先生」と呼びかけたんです。「先生」と言ったら「はい」と言うので、「エスカレーターのことに関してはどうなんでしょうか。間違えていると思うんだったら、やっぱり間違えているという見解をリリースした方がいいんじゃないでしょうか」と言ったら、「私に言われても……」とか何とか言っているわけですよ。何を無責任なと押し問答があったんですけれども、結論から言うと、その方は人違いだったんです。 要するに、その方に、もし本多勝一さんに言ったら、彼も気づいて、公式声明を出した瞬間に一気に変わりますよ。一気に変わる。だから、当たり前だと思っていることを続けること、そして、それを知っているからあたかも偉くなったかのような人たちが延々続く。私はブラシを持って一斉に掃く日本人を見ていると、もう一回戦争をできるなと思いますよ、竹やりにかえて。だから、やっぱりそういうことは変えなきゃいけないですよ。テニスからちょっとやりたいと思っているんです。 ちょっと脱線しましたけれども、きょうは時間がありますので、部活動へいきます。公立中学校の部活動は現在幾つあり、外部指導者は何人ぐらいいらっしゃるのか、お願いします。
◯指導室長(加藤敦彦君)
今年度開設しております部活動の数は、区立中学校全校で、運動部が53、文化部が53、合計106の部活動がございます。95.7%の生徒が加入しております。また、運動部に29人、文化部に22人、合計51人の外部指導員が部活動の指導に携わっております。
◯委員(赤坂だいすけ君)
その指導員には、上限で6000円ということの報酬規程があるそうですね。いろいろあると思うんです。部員が5人のところとか部員が40人のところとか、時間とか、そういうのをかんがみてさまざまに案配していってもいいと思うんです、報酬というのは。ただ、あくまでも人間関係から始まっている指導員というのが多いやに聞いております。何人かに聞くと、まあ、いいよ、いいよと言っている間に、基本的には無償でやっているけれどもという、そういう方の方が結構熱心に指導したりとかしているんだけれども、そういう方ほど結構むとんちゃくで、いいよ、いいよと言っているんだけれども、その辺現実的な方が実際もらっているのを見ると、ちょっと欲しいなと思うけど、もう言えないしなという人もいるみたいなので、やっぱり気は心ですから、そういう実態は把握されていらっしゃいますでしょうか。
◯指導室長(加藤敦彦君)
部活動の外部指導員につきましては、私ども実績等が上がってきた外部講師につきましては把握してございますけれども、外部指導員の方々の中には報酬は受け取らないと遠慮される方も推測できますけれども、そういった数については把握してございません。
◯委員(赤坂だいすけ君)
それもむべなるかなという感じで、まあそうであろうと思うのですけれども、年度ごとに新しく通達していただくような感じで、お支払いしていますか、ということで通達していただくような感じにしていただきたいと思います。 最後に、10年後、私はどこかに旅立っているかもしれませんけれども、港区は恐らくオムニコートがなくなっていますよ。私が言っていたことが本当だなと思うときが来るでしょう、ということを申し添えて終わります。
◯委員(赤坂だいすけ君)
皆さん、こんにちは。一昨日より皆様の非常にバランス感覚あふれるご質問を拝聴いたしまして、非常に身が引き締まる思いであります。私は、もう少し突き抜けた感じで質問していきたい。やや極端に走る嫌いがなくはないのですけれども、ここに集われた皆様は、人生の甘さも酸っぱさもご認識された、人生の有識者であると信頼しまして、どうか私の表層的な部分ではなく、真意をお酌み取りいただきたい、そのように思いまして、質問に入らせていただきます。 先ほど小斉委員からもご指摘がありましたが、私も一昨年、父親になりまして、いろいろ感じることがございます。かねてより私は関心があったわけでありますが、少子化と子育て支援について、疑問に思う、違和感がある、思うことがございまして、私の意見を申し述べさせていただきたい。行政の施策が母親が働くという前提での支援に偏っていないかという違和感でございます。「子育てするなら港区」というまくら言葉のもと、あいさつ、議論が交わされている場に多々出くわします。しかしながら、少子化対策、子育て支援で必ず耳にするのが、保育機能の充実とか、待機児童解消を初めとする母親が子どもを預けて働くことができるようにしよう。つまりは、働く環境が整えば、安心して子どもを産むであろうという論調です。私の同世代の女友達の多くは、というよりほとんどですが、出産後、すぐに働けるような託児施設が整えば子どもを産もうとか、そういうことを言っているのではない。私たちはじっくり子育てできる環境が欲しいのよと。要するに、子どもを産んだら、子どもが小さいうちは働きたくないのよとソフトに言っていますけれども、多くの方からそのような声を聞きます。男性と話していても、そうだねと言うのだけれど、みんな黙っちゃって、非常に少数の声の大きい人の意見が通っているのではないかという違和感が私自身非常にあります。 一昨年の統計では、若い女性の約9割が結婚したいと願っており、そのうちの8割5分が2人かそれ以上の子どもを持ちたいと希望しているといいます。そして、今後子どもが欲しいと考えている女性のうち実に84%が、子どもが3歳になるまでは働きたくないと考えているそうです。つまりは、彼女たちが求めているのは、保育園や社内託児所の充実ではなくて、むしろ、彼女たちが望む、約2人の子どもを産み育てている5年から10年の間、一家が安心して暮らせるだけの賃金を夫が稼いできてくれることの保障であることは自明であります。私も頑張ろうと思います。その点が最重要であろうと思われますが、多々その辺の基本というものがどこか抜けているような論調になっていることがあるのではないかという違和感を申し述べまして、質問に移ります。 声の小さい大多数である在宅で子育てをしているお母様方の悩みの1つとして、地域コミュニティが崩壊しつつある昨今、友達がつくりづらいということがあります。公園デビューという言葉がありますように、在宅で子どもを育てているお母様方は、今までの友人関係とは違った、同じ月齢、年齢くらいの子どもを持つお母様同士の新たな交友関係をつくるわけです。そこで、新たな交友関係をつくるということですが、そこでさまざまな情報交換やストレスの解消を図るのでしょうが、これはなかなか想像以上に新しいチャレンジだと思うわけでございます。子どもの年齢はみんな同じなのですけど、お母様方は20代、または40代、極端に言えば、20歳ぐらい年が違う方と友達になるということで、非常にストレスがある。それだけでも大変であろうのに、今は、なかなか公園に行っても、子どももお母様もいない。友達をつくるチャンスすら少ないということです。ですから、たまにお母様が公園にいると、絶対にあの人と友達にならなきゃいけないという感じでいくわけです。非常にプレッシャーであろうと。友人をつくれないのは非常に深刻な悩みで、孤立感は最悪の場合は虐待につながることもマスコミ等で耳にするとおりでございます。 しかしながら、一方で、保育園に入れているお母様方、帰りのときに一緒だったりするために、割合友人づくりには恵まれているらしく、グループもつくっているらしいのです。非常に結構なことで、どうか行政の側から、昨今の少子化から来る弊害でもありましょうが、在宅で子育てするお母様方同士のコミュニケーション不足の仲立ちをする何らかの施策がないものかどうか、お尋ねいたします。
◯子ども課長(北本 治君)
在宅で子育てをされている方への支援といたしまして、区では、これまで経済的な支援ということで子ども医療費の助成、あるいは出産費用の助成など先駆的な立場で助成してまいりました。例えば、平成18年度に全国に先駆けて実施しました出産費用助成の事業実績は、支給者1,136人で、支給総額1億4,362万5,569円になり、多くの区民の方に好評でした。また、平成17年度に中学3年生まで拡大しております子ども医療費助成は、先駆的な役割を担い、当初は3区のみで実施していましたが、平成19年度中には22区で中学3年生まで拡大して実施することになっております。 その一方で、区としまして、経済的支援だけでなく、ソフト面の充実も必要と考えておりまして、平成18年度からは、派遣型一時保育事業を実施し、さらに本年10月より新たな事業として、在宅で子育てをしている方を対象に、地域在宅子育て支援制度、愛称として、「みなとっこ」といいますが、これをスタートさせます。これは在宅で子育てをしている方が、お近くの保育園に登録し、かかりつけの保育園として相談に応じたり、保育園の育児体験等に参加できる事業です。さらにさまざまな子どもや子育て家庭に対して、子育て支援の充実を今後多角的に検討してまいります。
◯委員(赤坂だいすけ君)
どうかよろしくお願いいたします。 話がくどくなるようですが、ゼロ歳児保育というのがあります。やむを得ない事情の方が子どもをお預けするということなのでしょうけれども、本当にそこまでやむを得ない事情があるのかどうか、非常に疑問視しているところであります。保育機能を充実させて、子どもを預けさせていくという方向ではなく、私は、10歳までだと個人的には思っていますが、少なくとも3歳までは母親が子どもを手元で育てるという方向へ行政が導いていくべきだと思っております。子育て支援とはとどのつまり、子ども支援であります。しかしながら、昨今の子育て支援とは、子どものことよりも親の利便性を優先する施設ばかりではないでしょうか。子どものことを第一に考えなければなりません。自分の母親が外に働きに行ってほしいと思っている赤ん坊、幼い子どもがどこにいるでしょうか。 こういうことを話すと、母親の役割を父親が果してもよいのではないかという向きに出会うことがあります。今は核家族化が進んでいますから、父親も子育てには当然参加しなければいけません。私もやっております。しかしながら、さらに男性の育児休暇取得も、もっと進んでいってほしい。一番理想を言えば、お父さん、お母さんが5年ぐらい仕事を休んで2人で育てる。これは非常に現実感がないので、無理でしょうけれども、無理ですね、それは。ただ、幼い子どもにとって母親というのは、非常にかけがえのないものであります。私も、子どもが生まれるときに、身近で見ました。生まれたばかりの子どもは、目が見えなくても、母親の母乳を吸うために向かっていく。いつかは必ずたどりつくんだと。実際にやっていました。本当にたどりついて、母乳を吸っているわけですね。これはすごいなと。私は母性に圧倒されました。今も私とどんなに遊んでいても、寝るときはやっぱり母親の布団の中に行って寝ている。私も自分の乳首をつけてみたのですが、絶対吸わないのです。パパはよくやったことがあると思うのですけど、絶対吸わないですね。 女性にしかできない最大のとうとい仕事が、出産、子育てなどだという、そして、この世には出産、子育て以上に大事でとうとい仕事はないのだという共通認識を皆が持てるような施策の充実、そして、妊婦の方、お母様方に対する敬意というものを、子どもは宝だという、当たり前のことをもう少し流布していくように、思想、信条を越えて、努力していきたいと思いますので、どうか行政の皆様の正しいお導きをよろしくお願いいたします。 次の質問に移らせていただきます。 児童手当についてです。この物価の高い港区において、児童手当の経済的支援についてはまだまだ不足なのではないかと。むしろ、財政的に豊かな港区こそが先駆的に児童手当を拡充することは他の自治体に好影響を与えるのではないかと思われます。この少子化で遊ぶ場も少なく、全体的な社会の余裕がなくなっている中で、世間の子どもに対する視線には優しさや許容度がなくなり、非常に厳しいものがあります。この大変な時期に子育てしている家庭への支援という観点から、さらには港区の高い物価と住宅事情をかんがみ、児童手当、出産育児一時金の増額、さらには子育ての平等の観点から、所得制限の撤廃を。子育ての平等の観点とは、つまり、私が考えるに、親の所得は実態ですが、あくまでも結果であります。父親が子どもとの遊びの時間を犠牲にして働くからこその高収入かもしれませんし、あくまで所得とは親の問題なので、例えば、町会などでやっている入学祝いなどは一律に支給しているわけでございます。物品支給に所得制限をかけたら、対象にならない子どもは不満に思うわけであります。お金は振り込みなので、子どもの目に触れないだけで、所得制限に引っかかって児童手当をもらえなかった子どもたちは、将来この事実を知ったら、おれは港区から一銭ももらえなかったということを非常に不満に思うと思うのですね。港区から次世代を担う子どもたちのためにという意味合いも込めて、速やかに所得限度額の撤廃等進めていただきたいのですが、いかがでしょうか。
◯子ども課長(北本 治君)
児童手当につきましては、一部の自治体では独自の拡充策を実施していることは承知しております。国の少子化対策の充実策として本年4月より3歳未満の児童を対象に乳幼児加算をして、一律1万円を支給しております。港区の状況としましては、昨年4月の児童手当の拡充策で、所得制限が緩和され、全国平均では約90%の支給対象にするとの方向性が示されましたが、この緩和策での受給率の伸びは余り港区では見られなく、40%前後を推移しております。これは比較的所得のある方が多いためと考えられますが、最近の区への転入者の方にもその傾向がうかがえ、港区においては経済的格差の問題も視野に入れる必要があると考えます。 このような港区ならではの状況もあり、児童手当の拡充については総合的な子育て支援策の充実という観点に立ち、さらに検討してまいりたいと考えております。
◯委員(赤坂だいすけ君)
約40%の方しか支給されてないという事情は非常に驚きましたが、どうかよろしくお願いいたします。 最後の質問です。子どもの命にかかわる危険情報についてのお尋ねです。 子どもの命にかかわる危険情報は、意外と育児真っ最中の母親に行き届いていない実情があります。乳幼児用の浴槽用浮輪が母親の洗髪中に転覆して乳幼児が死亡◯委員(赤する事故が頻発していることを国民生活センターが発表したのは7月ですが、インターネットの妊娠・出産・育児サイト、ベビカムのユーザー向けアンケートでは92%が浴槽用浮輪の存在を知っているのに対し、事故について知らないという回答は実に半数に上りました。ちなみに、ベビカムのユーザーは妊娠中から3歳児未満の母親でございます。出産後は、新聞やテレビを見る機会がぐっと減りますから、病院や幼稚園、保育園などの掲示板に提示するなどの試みを区から働きかけることはできないものでしょうか。また、現状で子育て情報を区ではどのように周知されておられるのか、お伺いいたします。
◯子ども課長(北本 治君)
子どもに関する危険情報に関してですが、不審者の出没等については、即時に関係施設へ連絡し、保護体制をとり、児童の安全に万全の体制をとっております。さらに、保育園で発生した事故等については、園長会などで情報の共有化を図り、保育面での対応に生かしております。 ご質問にありますご家庭を中心に使用されるものに関しての危険情報についての周知に関しましては、今後、関係機関との連携をとりながら、どのような方法があるのか、さまざまな角度から検討してまいりたいと考えております。 また、子育て情報については、区民向けに冊子を作成したり、子育てネットなどにより情報の提供を行っておるところでございます。
◯委員(赤坂だいすけ君)
ありがとうございました。 以上、少子化やそれに付随する子育てについてのお尋ねをしました。解決策につきましては、さまざまな識者が指摘するところでありまして、処方せんといいますか、解決策がないというのが実情であります。しかしながら、次世代、次々世代を担う子どもたちのために、思想、信条を越えて、子どもを最優先にした施策の充実のために今後とも議論を深めてまいりたいと思います。私もつたないながらご意見を申し述べさせていただきますので、今後ともよろしくお願いします。終わります。
よろしくお願いします。本日はテニスの環境につきまして質問させていただきます。 私、議員になる前はテニスで生計を立てていた時期もありまして、学生の時分もアルバイトでテニスをしていたのですけれども、多々思うことを申し述べさせていただきたいと思っております。 非常にカテゴライズされた問題なので、ここにいらっしゃる方の多くは何を言っているのかわからないよという感じになってしまうかもしれないので、まず一般的な知識として覚えておいていただきたいと思うのですけれども、テニスコートには種類があるわけです。一般的には、コンクリートのコート、ハードコート、あとクレイコート、土のコート、あと芝のコート、ローンがあります。よくテレビでやっていますけれども、世界には4大大会というのがありまして、1月にオーストラリアオープン、全豪オープン、これは昔は芝だったのですけれども、今はハードコートに変わっています。4月には全仏オープン、フレンチオープン、これは土のコート、赤土、レッドクレイと言われる土のコート。6月には一番有名なウインブルドン、芝のコート、全英オープン、テニス発祥のイギリス、10月に全米オープン、ハードコートでやっております。 よくよく見ればわかると思うのですけれども、サーフェイスによって全くプレースタイルが違い、かつ勝利する選手も変わってくるわけですね。世界ナンバーワンになった選手でいいますと、ジミー・コナーズ、彼はグランドスラム大会で土の大会は一度も優勝したことがない。ビヨン・ボルグ、彼はハードコートで優勝したことがない。ジョン・マッケンロー、彼は土のコートで優勝したことがない。イワン・レンドル、芝のコートで優勝したことがない。ボリス・ベッカー、土のコートで優勝したことがない。ステファン・エドバーグ、土のコートで優勝したことがない。ピート・サンプラス、彼も土で優勝したことがない。そして、今一番強いと言われているロジャー・フェデラー、彼も12回グランドスラムで優勝しているのですけれども、一度も土では優勝したことがないということです。かつ芝だけで優勝する選手もいたりとか、非常に特化しているわけです。 女子はどうなんだと言われますけれども、女子は使っているボールが男子と違います。女子は、ボールを速くするために固くしているのですが、ちょっとそれはおいといて、コートサーフェイスによってすごく違ってくるということをまずご認識いただいて、そこで、ふと疑問に思われると思うんです。今、港区には、青山中学校を含めて4カ所、12面のテニスコートがあるのですけれども、皆さん、近くを通ったことがあると思うのですが、すべて人工芝のコートです。これは何なのかというと、テレビとかで見たことがないはずなのですけれども、なぜかというと、砂入り人工芝コートというのは、基本的にはテニスコートとしては認められていないコートなわけです。砂入り人工芝での大会は開かれません。世界広しといえども、ニュージーランドとオーストラリアと日本、そしてここ10年ではニュージーランドとオーストラリアはすべて人工芝コートはやめましたので、日本だけです。 最近、伊達公子選手がカムバックしましたが、彼女は人工芝コートをやめてくださいということをインタビューの冒頭、必ず言っているわけなんです。それをマスコミも余り報道しない。報道しているんですけれども、多くの方は37歳でカムバックしてすごいわねというところにしかいかないわけです。 人工芝コートをやめようというのは、国際テニス協会も言っております。日本の女子のトップ20の選手の連名でも申し入れておりますし、テニス協会も人工芝コートはやめた方がいいという勧告もなされているんです。 ちょっとまずその知識を頭に入れていただいて、この区内の12面あるテニスコート設置の沿革、そしてクレイコートが砂入り人工芝コートにあえて決定した経緯にも言及いただいて、ご答弁を求めます。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
まず、麻布コートが昭和28年、青山テニスコートが昭和35年、芝浦中央公園テニスコートは昭和55年にそれぞれ開設しております。開設当初は土のコートだと思われます。砂入り人工芝を整備したのは、恐らく昭和63年ごろに芝浦中央公園コートで行われ、それ以降、青山、麻布と続いたものと思われます。直近では、張りかえは、麻布が平成16年10月、青山が平成18年3月、芝浦中央は平成16年8月に実施しました。 砂入りの人工芝を選定した理由につきましては、多少の雨でもプレーができますし、コートが早く乾き、利用率の向上が図られ、維持管理がしやすいことなどが挙げられます。
◯委員(赤坂だいすけ君)
いただいた資料で設置コストを問い合わせましたら、砂入り人工芝コートは1面1,500万、クレイコートは800万、ハードコートは1,100万ということですね。12面にすると、計算するとどうなりますかね。クレイコート8,400万、ハードコート4,800万、認められていない人工芝コートにすることによってむだになったと私は考えているわけです。 なぜ人工芝コートがいけないのかと申しますと、先ほどはプロの話ばかりしましたけれども、一般プレーヤーに最もよくないということなんです。ハードコートというのは、摩擦が少ないので非常に速く、コンクリートなので体に負担はあるのですけれども、そんなにラリーが続かないのですぐ終わるんです。クレーコートというのは摩擦が多いので、すごくラリーが続くんですけれども、土なんで体に優しいんです。人工芝コートというのは一番摩擦が多いので一番遅いんですけれども、コンクリートなのでハードコート並みに体に負担がある。かつ、人工芝を張っているということで、芝の長短もあります。かつ、先ほど課長の答弁もありましたが、砂を入れているのはなぜかというと、早くコートが乾くようにするためなんですけれども、砂もいっぱいあるところとないところが出てくるわけで、足をとられてけがをする。 ある民間保険会社のリサーチによりますと、ラケットの用具の発達によりまして、ここ10年の間、テニスエルボーなどのテニスに特有のけがは約30%減っているそうでありますが、アキレス腱断裂、靱帯断裂などの大けがはほぼ倍増しているということで、これは明らかに人工芝コートの弊害であるということをそろそろ発表するということを言っておりました。そのうち皆さんの目に触れるかと思います。 より多くの区民の方がプレーできる、雨天のときに稼働率がいいことは確かなんですけれども、ただ、人工芝は一番耐用年数が少ないわけで、よく見ていると、冬場1カ月、2カ月、3カ月ぐらい、よく張りかえのメンテナンスをしています。これは張りかえ時期はどのようにして決められているのか、ご答弁をお願いします。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
人工芝の更新は10年が一つの目安と言われております。おおむね10年での張りかえを念頭に、コートの傷みぐあい等を考慮の上で、指定管理者と協議をしまして決定していきます。
◯委員(赤坂だいすけ君)
10年じゃないような感じですね。二、三年のような感じもあるのですけれども、ちょっとこれから注意して見てみますけれども、やっぱり結構張りかえていて、10年だったらまあね。そうですか。私の感覚で言うと、一般ユーザーが、毎年かえているわよねと言っているんですよ。12面もありますから、どこかが張りかえていれば、毎年と思ってしまうのかもしれない。 いずれにしても、クレイコートは、今、随分いい土が入ってきていまして、水はけの部分でも変わらないんです。だから、私が今申し述べただけだと、果たしてそんなにハード、クレイがいいのかと皆さんも疑念に思っているかもしれないのですけれども、まあいいんですよ。これは自信を持って言えるんですね。テニスをまじめにやっている人はみんな言っています。かつ、大会に認められていないということは、これは決定的だと思うんです。要するに、人工芝コートがテニスコートとして認められていないという、これはやっぱり、区営のテニスコートにいろんな看板を張っていますけれども、基本的に「テニスコートではありません」という看板が一番ふさわしいですよ。テニスコートじゃないというふうに指定されているわけですから。 よく一般的にはオムニコートと言っているんですね。テニスをされている方はご存じですが、オムニコートというのは住友ゴム工業の商品名ですから、かなりうまくやったなという感じがします。世界的に日本だけです。反グローバリストの私としては、日本の現状にふんまんやる方ない日々を送っていますけれども、テニスコートだけは、有名人に弱いはずの日本が、有名人伊達公子に言われても、そして外圧によっても断固として砂入り人工芝コートを攘夷運動家のごとく固守している。 (「業者に弱いんだ」と呼ぶ者あり)
◯委員(赤坂だいすけ君)
そういうことです。 今、よくこういう話が出てくると思います。多くの区民の意見を聴取して決めますという話になると思うんですけれども、それだけは絶対だめなんですね。行政主導でぜひトップダウンでやっていただきたいんです。皆さん、オリンピックを推進とか何とか言っていますけれども、今オリンピック会場として有明のテニスコートが48面あるのですけれども、16面のクレイコートをオムニコートにことしの4月にしてしまいまして、これは世界テニス協会のかなり憤りを買っています。 かつて、1990年に、私は前にも言いましたピート・サンプラス、ちょっとマニアックな話ばかりで申しわけないのですけれども、日本のテニスファンの態度の悪さみたいなことについて言及したんですけれども、かつてナンバーワンであったピート・サンプラスも、ジョン・マッケンローも絶対来ないです。日本は経済一流、テニス最下等と言ったジョン・マッケンローがコート使用を2分オーバーしただけで、おばさんに出ていけと言われたんですね。ピート・サンプラスの試合する前の試合が伊達公子で満員だったんだけど、サンプラスの試合になったら6割になった。日本は世界ナンバーワンの試合を見たくないのかということで、14年間、トップ10は日本にだれも来なかったです。世界トップのロジャー・フェデラーが初めておととし来たんです。オムニコートに変えたら、もう二度と来ないと言っています。本当にそういうことなんですよ。 しかも、港区で一番スポーツ人口が多いのはテニスですから、それで、要するに、生乾きでもテニスはできるんだというような人がいるんです。テニスをいっぱいやりたいから。要するに、生乾きでやっているのはテニスじゃないんだということを通達すべきだと思うんです、けがするし。厳しく言うと、その辺の溝で流しそうめんをして、流しそうめんを気取っているようなもんで、テニスじゃないんです。ぬれたボールはガットにも悪いし、よくないんです。要するに、雨の中でテニスをするから、化学製品のガットも増えてしまって、自然にもよくないわけです。だから、ちょっと行政主導でやっていただきたい。 これをお伺いしたい。張りかえられた人工芝をどのように処分されていらっしゃいますか。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
工事を請け負った業者が責任を持って産業廃棄物として処分しております。
◯委員(赤坂だいすけ君)
そうなんです。これは産業廃棄物なんですよ。産業廃棄物だということを覚えていただいて、産業廃棄物というと、この中でビビッと来る方がいらっしゃると思うんです。私はあえてこれ以上言いませんけれども、要するに、言いたいことは、ハードコートとクレイコートに切りかえていただきたいと思っているわけなんです。これを最初に言えばいいんですけれども、いかがでしょうか。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
現在のコートは、砂入り人工芝となっており、利用者に定着はしております。また、雨にも強く、維持管理も簡単ですので、多様な層の区民がより多くテニスを楽しむコートとしては、引き続き人工芝を含めて、改修に際しまして検討させていただきたいと思います。
◯委員(赤坂だいすけ君)
改修に際してということで、本当にありがたいご答弁をいただきました。10年に1回は改修されているわけですね、張りかえ。オーストラリアはやっぱり10年かかったんです。昔、年配の、さっき団塊の世代と出てきました。ケン・ローズウォールとかご存じだと思います。オーストラリアは強かったんですけれども、人工芝にしてだめになったんです。それをケン・ローズウォールの一言で、やめろと言って10年目にして初めてやめたんです。やっぱりテニスをやる著名人って、伊達公子じゃだめだったなと思うから、テニスをやる著名人の一言が欲しいと思って、だれかなと思ったら、天皇陛下ですかね。天皇、皇后両陛下あたりに言っていただくのが一番早いかと思うぐらいテニスプレーヤーにとっては砂入り人工芝というのは、これからのジュニアプレーヤーの将来も奪い、一般プレーヤーの大けがを誘い、世界ナンバーワンのプレーヤーも遠ざけることになっているわけです。 錦織圭君が今有名ですね。父親はこう言っています。「圭には、親の私から見てもセンスがありました。そのセンスとは、本物を見きわめるセンス、にせ物を排除する危機探知能力。圭は本能的にオムニコートでのテニスを拒否しておりました」。ロジャー・フェデラー、「日本のテニスのファンの皆さん、テニスによいことをしましょう」。「スマッシュ」「T.T」「テニスマガジン」「テニスクラシック」という4大雑誌も共同声明でオムニコートはやめましょうと出しています。先ほど言いました日本女子トッププロ22名が連名で声明を出しています。 10年目でオーストラリアが、砂入り人工芝をやめた。ケン・ローズウォールが一言言いましたけれども、どうなったかというと、最後は訴訟問題で全部なし崩しになくなっていったわけです。要するに、認められていないテニスコートでこんな大けがをしたということで、どんどん訴訟になりまして変わっていったので、ちょっとそうなる前に先駆けて、ハードコート、クレイコート、これは設置費用を見たってそんなにかからないですよ。ちょっと雨だからできないとか言っている区民の人たちからの反発があるかもしれないですけれども、区民は残酷ですから、オムニコートがだめだとわかった瞬間にきばをむいてくると思いますよ。そんなところでさせられていたのかって。これはぜひ考えていただきたいと思っています。 最後に、テニスをしていると、コート整備があるんです。必ず5分前に放送が流れます、「終了5分前になりました。コート整備を行ってください」。コート整備とは、要するに、テニスコートのブラシがけなんです。これは何のためにされていらっしゃるのでしょうか。
◯生涯学習推進課長(佐藤國治君)
利用終了の際にコートにブラシをかけて整備をお願いしておりますけれども、これは砂の偏りをなくしまして、利用者に気持ちよく使っていただくためです。
◯委員(赤坂だいすけ君)
そういうご認識で、ごく常識的だと思います。世界で砂入り人工芝コートを使っているのは日本しかないです。日本全国、全員終わるとブラシで掃くんです。これは砂入り人工芝コートはしてはいけないと言われているんです。しちゃいけないと言われているんだけど、日本人はやるんです。みんな一様に、ある者は使命感にとらわれ、ある者はまじめさをアピールするため、ある者は長幼の序をアピールするため、「あっ、私がやります、私がやります」。私はよくやりましたよ、「私にやらせてください」と言って、ああ、なかなかの若者だなみたいになるわけです。私は何のためにやっているんだろうと思って会社に聞いたんです。そうしたら、要するに、砂を満遍なくするためとおっしゃっているんですけれども、要するに、テニスをしていると、人工芝はどんどんすり減って短くなるんです。そこでブラシをかけると、コート外の芝が長いところに全部砂がいって、今度テニスコートに行ったら、皆さん、ごらんください、そのうちテニスコートの中に砂は何もなくなりますから。だから、そういうことはやめてくださいと業者は言っているんですけど、日本人はあえてみずからやる。 コート整備というのは、ブラシかけをしてくださいとは言ってないんです。コート整備と言っているんですから、ベンチをぞうきんでふくとかでもいいんです。日本の美徳ですよ。教育の一環ですね。アメリカとか欧米では業者に頼んで外部でやっている。そっちの方がミスがなかったりするかもしれないけれども、教育の一環としてやっぱりやるわけです。清廉に神は宿るという神道思想の影響もあるかもしれませんけれども、みんながみんなコート整備というとブラシで掃くという、これはむだだし、クレイコートの名残なんですね。クレイコートはなぜやるかというと、きれいにすると、ボールの跡でアウトかインを判定できるから掃くわけです。そういうことなんです。ただ、砂を掃いているのが気持ちいいという方が圧倒的だとするならば、気持ちよくプレーできているという見解も当たっております。 ただ、けがの一因ですから、やっぱりあり方を考えた方がいいと思うんです。5分間はやっぱり長いですから、これを私はこの前雑誌にちょっと書いたら結構反響がありまして、そのうちこれは何なのか、人生修養なのかとか、いろいろあるわけですけれども、ちょっと改善をお願いしていきたいと思うんです。今回はこれでとどめますけれども、さまざまな愚かしい慣行って日本であるじゃないですか。エスカレーターで左側にみんなが並ぶって、私はあんなおぞましい光景はないと思うんです。エスカレーターを上る元気があるんだったら階段を上ればいいわけで、私は絶対よけないですよ、右にいて。「よけてください」と言われたら、「私は右半身が不自由なので無理です」と、うそですけど言いますよ。そう言うと、ああと、みんなは思いを至すわけです。 エスカレーター内で左側によけることを初めて言ったのは、評論家の本多勝一さんです。本多勝一さんにいつか言わなきゃいけないと思っていたんです。私は大反対ですと言ってみようと思ってたら、この前、実は会ったんです。「先生」と呼びかけたんです。「先生」と言ったら「はい」と言うので、「エスカレーターのことに関してはどうなんでしょうか。間違えていると思うんだったら、やっぱり間違えているという見解をリリースした方がいいんじゃないでしょうか」と言ったら、「私に言われても……」とか何とか言っているわけですよ。何を無責任なと押し問答があったんですけれども、結論から言うと、その方は人違いだったんです。 要するに、その方に、もし本多勝一さんに言ったら、彼も気づいて、公式声明を出した瞬間に一気に変わりますよ。一気に変わる。だから、当たり前だと思っていることを続けること、そして、それを知っているからあたかも偉くなったかのような人たちが延々続く。私はブラシを持って一斉に掃く日本人を見ていると、もう一回戦争をできるなと思いますよ、竹やりにかえて。だから、やっぱりそういうことは変えなきゃいけないですよ。テニスからちょっとやりたいと思っているんです。 ちょっと脱線しましたけれども、きょうは時間がありますので、部活動へいきます。公立中学校の部活動は現在幾つあり、外部指導者は何人ぐらいいらっしゃるのか、お願いします。
◯指導室長(加藤敦彦君)
今年度開設しております部活動の数は、区立中学校全校で、運動部が53、文化部が53、合計106の部活動がございます。95.7%の生徒が加入しております。また、運動部に29人、文化部に22人、合計51人の外部指導員が部活動の指導に携わっております。
◯委員(赤坂だいすけ君)
その指導員には、上限で6000円ということの報酬規程があるそうですね。いろいろあると思うんです。部員が5人のところとか部員が40人のところとか、時間とか、そういうのをかんがみてさまざまに案配していってもいいと思うんです、報酬というのは。ただ、あくまでも人間関係から始まっている指導員というのが多いやに聞いております。何人かに聞くと、まあ、いいよ、いいよと言っている間に、基本的には無償でやっているけれどもという、そういう方の方が結構熱心に指導したりとかしているんだけれども、そういう方ほど結構むとんちゃくで、いいよ、いいよと言っているんだけれども、その辺現実的な方が実際もらっているのを見ると、ちょっと欲しいなと思うけど、もう言えないしなという人もいるみたいなので、やっぱり気は心ですから、そういう実態は把握されていらっしゃいますでしょうか。
◯指導室長(加藤敦彦君)
部活動の外部指導員につきましては、私ども実績等が上がってきた外部講師につきましては把握してございますけれども、外部指導員の方々の中には報酬は受け取らないと遠慮される方も推測できますけれども、そういった数については把握してございません。
◯委員(赤坂だいすけ君)
それもむべなるかなという感じで、まあそうであろうと思うのですけれども、年度ごとに新しく通達していただくような感じで、お支払いしていますか、ということで通達していただくような感じにしていただきたいと思います。 最後に、10年後、私はどこかに旅立っているかもしれませんけれども、港区は恐らくオムニコートがなくなっていますよ。私が言っていたことが本当だなと思うときが来るでしょう、ということを申し添えて終わります。
◯委員(赤坂だいすけ君)
皆さん、こんにちは。一昨日より皆様の非常にバランス感覚あふれるご質問を拝聴いたしまして、非常に身が引き締まる思いであります。私は、もう少し突き抜けた感じで質問していきたい。やや極端に走る嫌いがなくはないのですけれども、ここに集われた皆様は、人生の甘さも酸っぱさもご認識された、人生の有識者であると信頼しまして、どうか私の表層的な部分ではなく、真意をお酌み取りいただきたい、そのように思いまして、質問に入らせていただきます。 先ほど小斉委員からもご指摘がありましたが、私も一昨年、父親になりまして、いろいろ感じることがございます。かねてより私は関心があったわけでありますが、少子化と子育て支援について、疑問に思う、違和感がある、思うことがございまして、私の意見を申し述べさせていただきたい。行政の施策が母親が働くという前提での支援に偏っていないかという違和感でございます。「子育てするなら港区」というまくら言葉のもと、あいさつ、議論が交わされている場に多々出くわします。しかしながら、少子化対策、子育て支援で必ず耳にするのが、保育機能の充実とか、待機児童解消を初めとする母親が子どもを預けて働くことができるようにしよう。つまりは、働く環境が整えば、安心して子どもを産むであろうという論調です。私の同世代の女友達の多くは、というよりほとんどですが、出産後、すぐに働けるような託児施設が整えば子どもを産もうとか、そういうことを言っているのではない。私たちはじっくり子育てできる環境が欲しいのよと。要するに、子どもを産んだら、子どもが小さいうちは働きたくないのよとソフトに言っていますけれども、多くの方からそのような声を聞きます。男性と話していても、そうだねと言うのだけれど、みんな黙っちゃって、非常に少数の声の大きい人の意見が通っているのではないかという違和感が私自身非常にあります。 一昨年の統計では、若い女性の約9割が結婚したいと願っており、そのうちの8割5分が2人かそれ以上の子どもを持ちたいと希望しているといいます。そして、今後子どもが欲しいと考えている女性のうち実に84%が、子どもが3歳になるまでは働きたくないと考えているそうです。つまりは、彼女たちが求めているのは、保育園や社内託児所の充実ではなくて、むしろ、彼女たちが望む、約2人の子どもを産み育てている5年から10年の間、一家が安心して暮らせるだけの賃金を夫が稼いできてくれることの保障であることは自明であります。私も頑張ろうと思います。その点が最重要であろうと思われますが、多々その辺の基本というものがどこか抜けているような論調になっていることがあるのではないかという違和感を申し述べまして、質問に移ります。 声の小さい大多数である在宅で子育てをしているお母様方の悩みの1つとして、地域コミュニティが崩壊しつつある昨今、友達がつくりづらいということがあります。公園デビューという言葉がありますように、在宅で子どもを育てているお母様方は、今までの友人関係とは違った、同じ月齢、年齢くらいの子どもを持つお母様同士の新たな交友関係をつくるわけです。そこで、新たな交友関係をつくるということですが、そこでさまざまな情報交換やストレスの解消を図るのでしょうが、これはなかなか想像以上に新しいチャレンジだと思うわけでございます。子どもの年齢はみんな同じなのですけど、お母様方は20代、または40代、極端に言えば、20歳ぐらい年が違う方と友達になるということで、非常にストレスがある。それだけでも大変であろうのに、今は、なかなか公園に行っても、子どももお母様もいない。友達をつくるチャンスすら少ないということです。ですから、たまにお母様が公園にいると、絶対にあの人と友達にならなきゃいけないという感じでいくわけです。非常にプレッシャーであろうと。友人をつくれないのは非常に深刻な悩みで、孤立感は最悪の場合は虐待につながることもマスコミ等で耳にするとおりでございます。 しかしながら、一方で、保育園に入れているお母様方、帰りのときに一緒だったりするために、割合友人づくりには恵まれているらしく、グループもつくっているらしいのです。非常に結構なことで、どうか行政の側から、昨今の少子化から来る弊害でもありましょうが、在宅で子育てするお母様方同士のコミュニケーション不足の仲立ちをする何らかの施策がないものかどうか、お尋ねいたします。
◯子ども課長(北本 治君)
在宅で子育てをされている方への支援といたしまして、区では、これまで経済的な支援ということで子ども医療費の助成、あるいは出産費用の助成など先駆的な立場で助成してまいりました。例えば、平成18年度に全国に先駆けて実施しました出産費用助成の事業実績は、支給者1,136人で、支給総額1億4,362万5,569円になり、多くの区民の方に好評でした。また、平成17年度に中学3年生まで拡大しております子ども医療費助成は、先駆的な役割を担い、当初は3区のみで実施していましたが、平成19年度中には22区で中学3年生まで拡大して実施することになっております。 その一方で、区としまして、経済的支援だけでなく、ソフト面の充実も必要と考えておりまして、平成18年度からは、派遣型一時保育事業を実施し、さらに本年10月より新たな事業として、在宅で子育てをしている方を対象に、地域在宅子育て支援制度、愛称として、「みなとっこ」といいますが、これをスタートさせます。これは在宅で子育てをしている方が、お近くの保育園に登録し、かかりつけの保育園として相談に応じたり、保育園の育児体験等に参加できる事業です。さらにさまざまな子どもや子育て家庭に対して、子育て支援の充実を今後多角的に検討してまいります。
◯委員(赤坂だいすけ君)
どうかよろしくお願いいたします。 話がくどくなるようですが、ゼロ歳児保育というのがあります。やむを得ない事情の方が子どもをお預けするということなのでしょうけれども、本当にそこまでやむを得ない事情があるのかどうか、非常に疑問視しているところであります。保育機能を充実させて、子どもを預けさせていくという方向ではなく、私は、10歳までだと個人的には思っていますが、少なくとも3歳までは母親が子どもを手元で育てるという方向へ行政が導いていくべきだと思っております。子育て支援とはとどのつまり、子ども支援であります。しかしながら、昨今の子育て支援とは、子どものことよりも親の利便性を優先する施設ばかりではないでしょうか。子どものことを第一に考えなければなりません。自分の母親が外に働きに行ってほしいと思っている赤ん坊、幼い子どもがどこにいるでしょうか。 こういうことを話すと、母親の役割を父親が果してもよいのではないかという向きに出会うことがあります。今は核家族化が進んでいますから、父親も子育てには当然参加しなければいけません。私もやっております。しかしながら、さらに男性の育児休暇取得も、もっと進んでいってほしい。一番理想を言えば、お父さん、お母さんが5年ぐらい仕事を休んで2人で育てる。これは非常に現実感がないので、無理でしょうけれども、無理ですね、それは。ただ、幼い子どもにとって母親というのは、非常にかけがえのないものであります。私も、子どもが生まれるときに、身近で見ました。生まれたばかりの子どもは、目が見えなくても、母親の母乳を吸うために向かっていく。いつかは必ずたどりつくんだと。実際にやっていました。本当にたどりついて、母乳を吸っているわけですね。これはすごいなと。私は母性に圧倒されました。今も私とどんなに遊んでいても、寝るときはやっぱり母親の布団の中に行って寝ている。私も自分の乳首をつけてみたのですが、絶対吸わないのです。パパはよくやったことがあると思うのですけど、絶対吸わないですね。 女性にしかできない最大のとうとい仕事が、出産、子育てなどだという、そして、この世には出産、子育て以上に大事でとうとい仕事はないのだという共通認識を皆が持てるような施策の充実、そして、妊婦の方、お母様方に対する敬意というものを、子どもは宝だという、当たり前のことをもう少し流布していくように、思想、信条を越えて、努力していきたいと思いますので、どうか行政の皆様の正しいお導きをよろしくお願いいたします。 次の質問に移らせていただきます。 児童手当についてです。この物価の高い港区において、児童手当の経済的支援についてはまだまだ不足なのではないかと。むしろ、財政的に豊かな港区こそが先駆的に児童手当を拡充することは他の自治体に好影響を与えるのではないかと思われます。この少子化で遊ぶ場も少なく、全体的な社会の余裕がなくなっている中で、世間の子どもに対する視線には優しさや許容度がなくなり、非常に厳しいものがあります。この大変な時期に子育てしている家庭への支援という観点から、さらには港区の高い物価と住宅事情をかんがみ、児童手当、出産育児一時金の増額、さらには子育ての平等の観点から、所得制限の撤廃を。子育ての平等の観点とは、つまり、私が考えるに、親の所得は実態ですが、あくまでも結果であります。父親が子どもとの遊びの時間を犠牲にして働くからこその高収入かもしれませんし、あくまで所得とは親の問題なので、例えば、町会などでやっている入学祝いなどは一律に支給しているわけでございます。物品支給に所得制限をかけたら、対象にならない子どもは不満に思うわけであります。お金は振り込みなので、子どもの目に触れないだけで、所得制限に引っかかって児童手当をもらえなかった子どもたちは、将来この事実を知ったら、おれは港区から一銭ももらえなかったということを非常に不満に思うと思うのですね。港区から次世代を担う子どもたちのためにという意味合いも込めて、速やかに所得限度額の撤廃等進めていただきたいのですが、いかがでしょうか。
◯子ども課長(北本 治君)
児童手当につきましては、一部の自治体では独自の拡充策を実施していることは承知しております。国の少子化対策の充実策として本年4月より3歳未満の児童を対象に乳幼児加算をして、一律1万円を支給しております。港区の状況としましては、昨年4月の児童手当の拡充策で、所得制限が緩和され、全国平均では約90%の支給対象にするとの方向性が示されましたが、この緩和策での受給率の伸びは余り港区では見られなく、40%前後を推移しております。これは比較的所得のある方が多いためと考えられますが、最近の区への転入者の方にもその傾向がうかがえ、港区においては経済的格差の問題も視野に入れる必要があると考えます。 このような港区ならではの状況もあり、児童手当の拡充については総合的な子育て支援策の充実という観点に立ち、さらに検討してまいりたいと考えております。
◯委員(赤坂だいすけ君)
約40%の方しか支給されてないという事情は非常に驚きましたが、どうかよろしくお願いいたします。 最後の質問です。子どもの命にかかわる危険情報についてのお尋ねです。 子どもの命にかかわる危険情報は、意外と育児真っ最中の母親に行き届いていない実情があります。乳幼児用の浴槽用浮輪が母親の洗髪中に転覆して乳幼児が死亡◯委員(赤する事故が頻発していることを国民生活センターが発表したのは7月ですが、インターネットの妊娠・出産・育児サイト、ベビカムのユーザー向けアンケートでは92%が浴槽用浮輪の存在を知っているのに対し、事故について知らないという回答は実に半数に上りました。ちなみに、ベビカムのユーザーは妊娠中から3歳児未満の母親でございます。出産後は、新聞やテレビを見る機会がぐっと減りますから、病院や幼稚園、保育園などの掲示板に提示するなどの試みを区から働きかけることはできないものでしょうか。また、現状で子育て情報を区ではどのように周知されておられるのか、お伺いいたします。
◯子ども課長(北本 治君)
子どもに関する危険情報に関してですが、不審者の出没等については、即時に関係施設へ連絡し、保護体制をとり、児童の安全に万全の体制をとっております。さらに、保育園で発生した事故等については、園長会などで情報の共有化を図り、保育面での対応に生かしております。 ご質問にありますご家庭を中心に使用されるものに関しての危険情報についての周知に関しましては、今後、関係機関との連携をとりながら、どのような方法があるのか、さまざまな角度から検討してまいりたいと考えております。 また、子育て情報については、区民向けに冊子を作成したり、子育てネットなどにより情報の提供を行っておるところでございます。
◯委員(赤坂だいすけ君)
ありがとうございました。 以上、少子化やそれに付随する子育てについてのお尋ねをしました。解決策につきましては、さまざまな識者が指摘するところでありまして、処方せんといいますか、解決策がないというのが実情であります。しかしながら、次世代、次々世代を担う子どもたちのために、思想、信条を越えて、子どもを最優先にした施策の充実のために今後とも議論を深めてまいりたいと思います。私もつたないながらご意見を申し述べさせていただきますので、今後ともよろしくお願いします。終わります。